ゲーム屋と漫画〜ハンターハンター〜
どうも、Tボーンです。
突然ですが、ハンターハンター、最高ですよね。ホント面白い漫画ですよね。
2019年最大の悲しみはハンターハンターが掲載されないことと、誕生日に誰にも祝われなかったことですよ。
僕は特に、キメラアント編の後半が大好きなんですよ。
宮殿突入編とか、毎週ジャンプが楽しみでしょうがなかった。
単行本一冊かけて、30秒しか時間が経過しない漫画とかあります!?(25~26巻)
一話かけて一球を投げる野球漫画とかとは別次元の時間密度ですよ。
あまりの時間密度で展開がモノローグ中心な描写になるところ、
戦いが三~四つ巴になって、毎週どこの戦いがフォーカスされるのか、本当に楽しみだった。
「あ~、今回はゴン側か~! ナックル側が気になるけど、ゴン側も最高におもしれーな!」みたいな。
個人的には、あそこがハンターハンター最高の盛り上がりだった。
さて、そんなキメラアント編の中で、富樫先生の天才性を改めて認識したところがあった。
ここからはネタバレなので、未読の方はご注意を。
それは単行本にして29~30巻。
ネテロがメルエムに敗北し、貧者の薔薇が咲いた後。
ここで念のため、貧者の薔薇の解説を。
【貧者の薔薇(ミニチュアローズ)】
端的に言うと、絶大な威力を誇る小型爆弾。
安価で大量生産が可能なため独裁少国家に好まれたこと、
そして、薔薇に似た形状の爆炎を放つ特徴から「貧者の薔薇」と呼ばれた。
ネテロはあらかじめこれを心臓に仕込んでおり、
戦いに敗北しようともメルエムを仕留めるという目的を達成するため、二段構えで挑んでいた。
さらに薔薇の持つ悪魔的な特徴として、その爆発の威力もさることながら、
爆死をまぬがれた者を中心に広範囲に広がる致死性の猛毒をもっていた。
また、メルエムは薔薇によって瀕死の重症を負うものの、ユピーとプフの尽力で一命を取り留める。
さらに回復の過程でパワーアップするというおまけ付き。
そしてその回復の際、記憶の大部分が消失した。
この『薔薇』と『記憶喪失』が、富樫先生の天才性を表すキーになる。
冨樫先生の天才性
そして、メルエムは記憶を取り戻す過程で頭痛を訴える。
この頭痛は『記憶を取り戻す過程のトリガー』として描写されていた。
※この段階ではまだ薔薇の毒についての解説はされていない
そして、決定的な記憶の回復とともに、メルエムは鼻血を流す。
それと同時に、薔薇の毒についての解説とともに、ユピーの毒死、プフの毒の把握と続く。
ここがスゴいんですよ!!!!!!
(うっせーよ)
薔薇の毒性が解説される前、メルエムが記憶を取り戻す過程で起こる頭痛は、よくある『漫画あるある』だ。
※いわゆる「うっ……頭が……!」現象
なので、僕はこれについて何も疑問を抱かなかった。
そして最大の痛みとともに、メルエムは記憶を取り戻す。
わかります!?!?!?
(うっせーよ)
この『漫画あるある』と見せかけて、実は『体を凶悪な毒に蝕まれていた』という
冨樫先生、天才すぎでしょ!!!!
(うっせーよ)
ここがハンターハンターで富樫先生の天才性を最も感じたシーンでした。
カッコいいな~ホント。
「そんなことあったな~」という人は、是非再読してみてください。
※該当箇所は29~30巻です
ハンターハンターはホント最高の漫画の一つなので、いつか解説加えながらブログに書きたいな~。
そんな感じで、書評に見せたそうでもない感想文でした。